廃れた生活をしていた方が、面白い人でいられるかもしれない。
そんな気がしていたから、なんとな〜く、アルバイト生活をしていた。その中でかすかに、イラストで飯を食えるかもしれない、誰かが見つけてくれるかもしれない、などとタカをくくり、生活していた。
しかしそれも長く続けてはならない!と思い、6月頭から、ついに社会人デビューした。
案外、悪くないかもしれないと思う。これやりたい!やってみたい!と思って受けた仕事だったから、割と毎日充実している。ただ、眠い!!!結構時間とって寝てるんだけど、眠いのだ!!!だからいつも、嫌いな酸っぱいお菓子をもぐもぐしながら仕事をしている。
もうすぐ2ヶ月が経つけど、わからんことだらけだ。毎日何かを教わっている。
あと、1日に読む日本語の量が尋常じゃない。
編集という仕事なんだけど、毎日、校正!校正!校閲!校閲!!!たまに取材。
誤字脱字がないか、体裁は整っているか?雑誌の紙面と毎日戦っている。たまに、図書館に行ったりできて幸せだったりする。何となく、自分の好きなジャンルの仕事だと、仕事なのにラッキー!みたいな案件があるらしい。
まぁ、まだたったの2ヶ月だから、これからなんだけど。
仕事のことをつらつら語ったけど、数ヶ月前がカツカツで生きていたけど、今は少し余裕が出てきた気がする。そうすると、何となく前の自分から変わったな?みたいなところが出てくる。
よく料理をするようになった。
ケータイを見る時間が長くなった?
リングフィットやる気が減った。
コーヒーを毎日飲むようになった。
絵を描く量が減った。
もしかしたら、昔の自分が考えてた「つまらない自分」に近づいたのかもしれない。「大人」になってしまったのかなぁ。でも、そんなことはない。「つまらない自分」なんていないと思う。どんな場所であっても、自分は変わらない。
「とても明るくて良いですね」
「それ、何のキャラクターですか」
「絵描けるなら、この挿絵、作ってください!」
「あの、地層の問題見てもらえますか?」
小さなことだけど、これはよく言われるな、とか得意だな〜ってこと。
それが自分であり、個性であると思うから。
でもそれは日々変わっていく。自分は毎日更新されていく。
そもそも、これが「良い自分」なんて決めつけたら、それこそ「つまらない自分」なのかもしれない。毎日流れるように変わっていく自分も、美しい。
家の近所で見つけたガラス工房で買ったピアス。かわいい。